

先日、菅直人さん宅を訪問した折、菅さんが「素晴らしい写真」と評してくれたのは、市川房枝さんの最後の選挙となった1980年参院選最終日の風景です。23日間の選挙運動期間中、近畿2府4県を巡って、最終演説の場に選んだのは天王寺駅前でした。
選挙カーの上でマイクを握っているのは、市川選挙の大阪事務所長を務めていた私。車上には豊中市議(当時)の飯田しづえさんも立っています。候補者は不在。私たち2人だけでの訴えだったのに、これほどたくさんの方々が耳を傾けてくださいました。1時間余りの演説が終わっても人々は動こうとせず、私は「アンコール演説」を続けざるを得なかったのです。
史上初の衆参ダブル選は終盤で自民党勝利が予測される中、「きなくさくなってきた現在、戦争放棄の憲法を再確認、金権腐敗政治にメスを入れる」と公約する市川房枝さんに人々は期待を寄せていたのでしょう。今、「大義なき解散」と言われる衆院選の真っ最中。作り笑いで粉飾しながら、「きな臭さ」を増す政権運営に対抗する政党や候補者を見極めたいと思います。