昨日はトロッコ列車を体験してから南阿蘇村の宿へ。熊本地震の被災状況を確かめることを兼ねて投宿した2017年以来、露天風呂や経営者の心遣いに好感を抱いて3度目の投宿です。ところが、ベッド部屋や夕食のフランス料理など雰囲気ががらって変わっていて驚きました。従業員の話によると以前のオーナーが高齢で引退され、新しい経営者に譲られたそうです。
朝8時15分、部屋のテレビ前で広島原爆犠牲者の方々に黙祷。ゆっくりと過ごした後、高千穂町へ。最初に向かったのは「あまてらす鉄道」のトロッコ列車です。
宮崎県と熊本県を結ぶ九州横断鉄道として高千穂線が計画されたのは100年前。1939年に延岡駅~日ノ影駅間が開通した後、戦争で延伸は中断されたものの、
延岡から高千穂まで1時間半をかけた約50㎞の旅は四季折々の景観を活かした観光列車として徐々に人気が高まりつつあったそうです。しかし、2005年9月に台風被害を受け、廃線に。人々の人生に寄り添い、思い出の詰まった鉄道の復興を期して、沿線の有志が「神話高千穂トロッコ鉄道株式会社」を立ち上げたものの、鉄道事業者の認可を得ることに苦戦して解散。その後、新体制で「高千穂あまてらす鉄道」として再スタートし、様々な試みを続けたとか。2009年には手押しの木製トロッコを運行。2012年から軽トラックを改造した「スーパーカート」(定員18人)を走らせ、2022年にはディーゼルエンジン駆動の車輌「グランドスーパーカート」(定員60人)の運行が実現しました。高千穂駅から東洋一の眺望といわれた高千穂鉄橋まで往復5km、約30分の乗車が人気を呼んでいます。トンネル内の壁面映写や鉄橋上に停車してシャボン玉飛ばしなど、営業上の工夫に乗客たちがスマホカメラを向けていました。私たちの写真は英語で話しかけてきた外国人青年が撮ってくれたものです。
体験乗車を終えた後、道の駅で昼食。高千穂神社、岩戸神社を経て国見が丘へ。南阿蘇村の宿で忘れ物を受け取ってから福岡へ向かい、大野城市にある妻の実家に立ち寄り、福岡市内の宿へ。