決算委員会の総括質疑。私の出番は予測どおり11時22分となり、午前中に終わりました。
議論したのは、2020年7月に百舌鳥赤畑町の火事で消防活動に従事していた隊員の負傷事故です。同年12月に消防局まとめた「事故調査報告書」によると、火災家屋では一室の天井が崩落後も天井材質の異なる隣室は崩落を免れ、2人の隊員が活動中でした。しかし、同室の天井も突然崩れ落ち、一人の隊員が天井とその上の堆積物の下敷きになって重傷を負ったという事故発生の状況が詳細に記載されています。
ところが、救出に関する記載が一切ないのが気になって質しました。実際には、事故に気づいた救助隊員等が瓦礫や土などを手で取り除き、バールで天井板を押し上げて被害隊員を引き出したとのこと。約10分程度で救出できたそうです。
他方、報告書には「喫緊の対策」として、専任救助隊の増隊出場や資器材活用の体制確立を行う旨の記載があります。もしかしたら、当時の救出活動に課題があったのでないかと質問しましたが、担当課長と部長は認めませんでした。
ともあれ「救出活動の記載がないことは、事故調査報告書として不十分ではないか」と指摘したところ、消防局次長が「改めて整理し、調査報告書に追加する」と答弁。
その後、道頓堀のビル火災や、2007年の神戸市での住宅火災でも崩落によって消防職員が殉職している事例などを紹介して、勇気ある活動を危険から守る態勢を構築してほしいと提案。
消防局長が、「職員の命と安全を守る責任を改めて強く感じさせられた。これからも、この事故を決して無駄にすることなく、この事故の教訓を後世に語り継ぎ、職員が誇りを持ち、安心して業務に従事できる環境整備と安全確保に全力を尽くす所存です」と答えました。